2019/02/04 15:17

【原料芋の栽培】

毎年3月下旬から4月上旬に芋苗作りを始めます。

5月末から6月中旬頃に畑へ植え付けます。この植え付け作業も機械に頼らず全て手作業で行います。

 

【原料のサツマイモを収穫】

10月初旬から11月にかけて収穫時期を迎えます。サツマイモは、デリケートな食物です。表面に傷がついたりするとそこから雑菌が入り腐敗や味・成分の変化につながるので丁寧に扱わなければなりません。

 

そこで、干し芋屋たかおでは、サツマイモの収穫を手作業で行います。大型機械は使わずに、お芋の下のほうをそっと小型のトラクターで掘り起こし、そしてサツマイモが痛まないように一つ一つ手作業で紙袋に拾い集めます。

 

【貯蔵による糖化】

収穫したサツマイモは、氷点下の寒い環境に放置してしまうと一晩で腐ってしまいます。それを防止するために貯蔵ハウスに運びます。

 

貯蔵ハウス内はサツマイモの貯蔵に適した温度を保つために気温や湿度に合わせてハウスの開け閉めをしたり、毛布や藁で囲ったりして昔ながらの方法で管理しています。

 

適した温度を保つことで、でんぷん質がショ糖に変わり、甘みが増します。貯蔵ハウス内で充分に糖化させた後、干し芋に加工します。



【干し芋作り】

洗い→蒸かす→皮をむく

まず、サツマイモを洗いながら大・中・小に分けます。大きさによって蒸かす時間が違うからです。お芋の大きさ(小~中)は約1時間から1時間半、(中~大)は約1時間半から2時間以上蒸します。 

 

次に蒸しあがった熱々のサツマイモの皮をむきます。一つ一つ手作業で皮を剥いていくので干し芋作りで最も時間がかかり手間がかかる工程です。

 

そして、蒸したお芋はすぐに皮を剥かないと綺麗に剥けないので1日に数回に分けて『蒸す』と『皮むき』を繰り返します。

しっかり『蒸す』と綺麗に『剥く』は甘くて美味しい綺麗な干し芋を作るのとても重要な工程です。

 



スライス並べる

次に、蒸して剥いたお芋をスライスしてセイロに並べます。スライスするには『つき台』と呼ばれるピアノ線を木枠に張って作られた道具を使います。お芋の形に合わせて一つ一つ上から下に下ろしてスライスしていきます。

 

次にそのお芋をこれも手作りの木枠と篠と網で作られた『セイロ』と呼ばれる台に一枚ずつ丁寧に並べていきます。この工程も形の良い干し芋を作るのに重要な工程です




天日干し

こうして、お芋が並べられたセイロを手作りの干し台に一枚一枚並べて天日干しにします。



平切りタイプの干し芋は約1週間以上、丸干し芋は2週間以上かけて乾燥させます。

乾燥方法は、天日干しと、機械乾燥の2種類あります。中には、最初だけある程度機械乾燥させてから天日干しする農家もあります。

機械乾燥だと2日程度で干し芋が出来上がるそうです。

 

【干し芋屋たかおでは、完全に天日干しにこだわり作っています】

理由は天日干しでゆっくりと水分が抜けて行く方が断然美味しくなるからです。また、阿字ヶ浦近辺は、地形や土壌、気候的条件等の自然条件に特に恵まれ、太平洋からくる潮風によって甘み風味が良くなると言われていて特においしいほしいもができると地元でも有名です。

 

天日干しは機械乾燥より時間と手間はかかりますが、この恵まれた自然環境を大事にして太陽と自然の風を浴びて乾燥させた干し芋は断然甘く美味しく仕上がります





最終工程『選別』して『箱詰め』

無事に乾いた干し芋を1枚1枚網から剥がして『特選品』『B級品』『シロタ』『切甲』に分けていきます。それをご注文に合わせて箱詰めをして完成です



ここまで無事に終わるととてもホッとします。何故なら、私たちは乾燥機も冷蔵庫も使わない昔ながらの工程で出荷まで行っているため、どうしても天気の影響を受けてしまいます。

 

毎日天気予報は見逃せません。雨が降ったら急いでハウスを閉めたり、風が強かったら並べたセイロを全て一旦取り込むなど箱詰めするまで気が抜けません!

 

こうして太平洋からくる潮風と100%天日干しで最後まで手間を惜しまず愛情を込めてお客様にお届けできる干し芋が出来上がります。



干し芋屋たかおの干し芋販売期間は、気候条件により毎年多少のずれはありますが、【毎年11月末~2月末】です。

 

私たちは出来立て直送にこだわり、冷蔵庫や冷凍庫を使用しないので、干し芋作りに適した自然条件の期間しか製造、販売していません。ですので干し芋屋たかおの干し芋をお届けできるのはこの約3ヶ月の間だけです!!

 

ぜひこの機会に干し芋屋たかおの干し芋をお試しください